2017年1月1日日曜日

HJ-311のウルフトーン、トルナボスか塞ぐか

HJ-311の6弦3Fの延びない音の原因はブレーシングが表板の振動を制御しきれず鳴りを妨げていると考えたのですが、どうもそれは間違っていた様です。
まったくアコギは奥が深い。

10円玉を数枚くっつけて重りにして表板の振動を抑制してみます。
両面テープで振動の大きい部分に貼付けます。

結果、6弦のサスティーンはあまり変わらず、その他の弦の響きが悪くなる結果となる。

どうもこの考えは違うようだ。







昨年12月にかかったインフルエンザの後遺症で頭痛+咳が続き大晦日もノンアルコールで早く寝たのですが、その前に重要な情報が。

Web検索していてウルフトーンという言葉が見つかりどうも今回の現象と一致しているようなのです。

ボディーの容積とサウンドホールの開口部からなるヘルムホルツ共振周波数と一致した音が”ぼん”つく現象で、今回のように音量の大きい”ぼん”とした余韻の無い音になるようです。

  体積V 、開口部の断面積S首の長さL の細いが伸びているじょう
  固有角振動数ω0= c√ (S/VL)

なので、共振周波数を下げるにはサウンドホールの開口部面積Sを小さくするか、容積を大きくするか首を長くする必要がある。
このためにクラシックギターではトルナボスという器具をサウンドホールに着ける場合があるらしい。

そこで、厚紙でトルナボスを作りそれからサウンドホールの開口部を一部塞いで現象確認。


こんな具合に厚紙を切って準備完了。














サウンドホールの中に筒状の紙を入れます。

首の長さというのを長くしてやるという事です。














更にこんな感じでサウンドホールを塞いで音の確認です。















左から4番目の音が6弦3フレットのG


ノーマル

トルナボス

9割塞ぐ


半分塞ぐ

1/4塞ぐ



トルナボスは共振周波数が少し下がったのか2Fの音に延びが無くなっているが、3Fはいい感じになった。
9割塞ぐと音は延びるものの、外に音が出てこないのでアコギとしては面白くない。
半分程度塞げると結構良さげだが1/4でもそれなりの音の延びが確保できそう。

という事で、1/3から1/4を目処に塞ぐ事にする........というか、前のBLOGで書いたマグネチックPUを取付けた時に音が延びるのはこの影響だったのか、という事に気がつく。

まだ、ギターにエンドピン加工をする覚悟が出来ないので、ケーブルの取外しが簡単なタイプで、大きめのマグネチックPUを探そうと思う。

セイモアダンカンのSA-6を電池内蔵タイプにして使うのが良いか、SkySonicのT-903が良いかな。T-903は電池内蔵に出来ないのでなあ。

ところが、昨日咳止めを飲んでぼーっとした頭でアメリカのアマゾン見ていて気がついたらポチッとしていたという事がありPUを買うのは当分お預けです。

ということで、ウルフトーンが正解だったようです。




























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