2017年1月26日木曜日

iSKの格安コンデンサーマイク

iSKという中国メーカのマイクが良いというインターネット情報をもとにアメリカのamazoneから入手。
んー、本当のところは年末に咳止めシロップを飲んでぼーっと、本当に自分がなんだか分からない感じになっていた時amazoneのページで見つけたiSKのBM-600、気がついた時には、ぽちっと。

そんなに良いマイクなのかよくわからないまま、100ドルのマイクが送料やら税金やらで1万5千円近くになってしまった。

(そんだけあったらMXLのが買えたなあ!安物買いの何とかかもしれない。2017.2.6追記)

位相チェック

ネット上の情報を元に逆位相チェック。ロットにより逆相になっている物があるようです。

左が今回購入したBM-600、右が唯一持っているちゃんとしたマイクと行って良いかもしれないBlueのBabyBottle。

二つ並べて録音して位相チェックを行う。
案の定、逆相になっている。











ケースを開けてみると基盤が2枚になっていてトランスもあるし、結構きちんとした作りになっている。


赤と白の線を反転する。

しかし、フレームが歪んでいるのは安いからしょうがないか。











録音テスト

録音してみたところ、なんか今ひとつ良くない。
低音寄りな感じで高域が延びていない感じがする。でも、部屋と呼べない様な車庫の二階で録音しているのでそのせいかもしれない。

で、せっかくなので出来る限り色んなマイクでホワイトノイズとピンクノイズを録音してみる。

注意:これは吸音も防音もされていないおもちゃの様な実験です。雰囲気だけ感じて頂ければと思います。

ノイズはiPhoneのアプリで発生させモニタースピーカーで鳴らして1m程離れたマイクで録音しています。




iSKのBM-600とBabyBottle


















BM-800(中国製マイク)shinさんのWebに従った改造済み。
測定用のEMM-6はベリンガーのDEQ2496と一緒に購入したも測定用の安いマイク。








SM57と音屋のCM5





















BlueのEnCore200(BabyBottleを購入した時キャンペーンでもらった、ダイナミックマイクなのに電源が必要なやつ)
定番のSM58













録音結果


録音した物をCubaseのPEQで表示すると周波数グラフが表示されるのでそれで比較することにする。
おそらくもう少し良いソフトがあると思うけども。


BM-600の無指向性モード

















BM-600の単一指向性モード
無指向性より高域の持ち上がりが少ないかな。


















EMM-6
(測定用マイク、周波数特性は良いはずなのに、これで録音しても良い音とは思えない)
さすがというか測定用のマイクです。
右端まで落ちずに延びてます。














BabyBottle
(高域が延びていて明るい雰囲気の残るお気に入りのマイク)
これ、録音してみると一番お気に入りの音がするマイクです。
高域が持ち上がっている感じです。














BM-800改造品
(極性、ツェナーダイオード撤去、ソースフォロア、WIMAコンデンサーに交換)
案外とフラットに延びててびっくりです。
録音すると結構いい感じではあります。













EnCore200
(派手な外観が何とも良い)
以外と高域がきついかなと思っています。
使い方が難しいのかもしれません。












SM58
(ありふれているが結構気に入っている)
57,58は同じ会社のダイナミックマイクだけあってグラフもよく似ています。














SM57
(言わずと知れた)













CM5
(音屋の激安マイク、グリル内スポンジとマイク部テープ改造品)
低域が出てないのがグラフでもわかります。
反対に高域が出るのでスッキリして良い感じに聞こたりして、私の耳は全く信用なりません。







結果

よくわかりませんが、BM−600は高域が伸びていないのではなく低域が厚いのかもしれません。
BabyBottleと比較すると高域はスッとしない感じがするのですが、あったかいと言えなくもない感じの音がします。私の好みではBabyBottleですが、録音環境も良くないしマイクの使い方も素人扱いなので使えていないのかもしれません。チャンチャン!!





















2017年1月14日土曜日

ONKYO FR-155A ミニコンポ修理

ミニコンポ故障


FR-155Aはもう6、7年くらい前にヤフオクで購入したミニコンポで、目覚ましタイマーで朝FM放送を流すのが主な役目、まあたまにCDもかける。
2台動いてるのですが、鶴岡で使ってる物が昨年11月に電源が入らなくなったので、オークションで別のを買おうか悩んでました。

しかし、最近のはネットワーク対応やらなんやらと機能は増えた物の肝心のタイマー機能が無い。

修理する気になる


どうしようかと悩でいたのですがやっと、修理してみる気になりコンデンサを購入して交換作業をやり、ました、が、そうはうまく行かない。

まずはばらして様子をみる。


錆が出ているコンデンサらしい部品がある。
5.5V 0.1Fという電気二重層コンデンサ、いやキャパシタらしい。

μが付かないので結構大容量です。

結局アマゾンで注文して、北海道の会社から届いた。








cap-200という型番で、取り外した物と形は全く異なっているが、まあしょうがない。












半田ごてやら準備して交換開始。
とは言っても、基盤を外すのが大変なので足を切って表面でハンダ付けするずぼら交換。









これで、直ってくれ?と思いながら交換。

結構いけてるぞ。









ところがどっこい、そううまくは行かず電源は入らない





しょうがないので、以前部品取り用にハードオフから(3500円だったかなあ)買って来た同じ型番の機器を準備。
なぜか、気の迷いで電源交換にかかる。

.....ここで、気がつくべきだった.....










なぜ最初に制御基盤のコンデンサを取り替えたのかを思い出せ
機械式スイッチではないのだから、電源部の問題と考えるより制御系に問題があると分かるだろうになあ.....






結構ケーブルや基盤の取り外しが面倒です。
これ、こいつを交換したのですが、案の定電源は入りません








ここで、やっぱやめようかと思ったのですが、きっと悔しさがしばらく尾を引きそうなので気を取り直して、制御基盤を交換する事にした。


こいつを交換します。

でも、ちょっと待てよ。コンデンサーが錆びている。
おそらく液漏れを起こしているのだと思うので、これも交換してしまおう。
















基盤を外しているので、裏から綺麗に取り外し交換...っと。

















ドキドキの電源オン!

入った!

おっと、電源交換するんじゃなかった。
でもしょうがない。
一部コネクターがゆるゆるになってしまったので、もう一度ばらすのはやめとこう。







という事で、また2、3年がんばってもらおうかな。
また、よろしくね!!




2017年1月3日火曜日

HJ-311のトルナボス実験

カップスープ製

HJ-311の共振周波数から来るウルフトーンはGに当たっているので、サウンドホールを少し塞ぐ事でずらせる事は分かった。
インフルエンザ後遺症状態の正月はどこにも行けずWeb散策していると.....トルナボスの話題はクラッシックギターではメジャーらしく工作記事も出ている。

その中でも簡単に出来そうなカップスープの入れ物で作ってみました。

この2つが候補です。
ワンタンよりどん兵衛のミニタイプが少し小さい。

中身はお椀に入れてよせておいて、お昼に美味しくいただきました。











ワンタンを入れてみる。
何か大きい。













なんと、どん兵衛ほぼピッタリ。














切り込みをいれて、表板を挟むように小さき切って貼付けてひっかっかる部分を作る。












なんと、ぴったりだ!!

これで、黒だったら目立たないのに。













結果


面白い事に、共振周波数は半音近く下がってGからF#に近くになった感じ。

しばらくして気がついたけれど、共振周波数を調べるのはなんて事はなかった。
サウンドホールに向けって”あーー”とか”うーー”とか音程を変えて声を出して見るとボディーが震えるので共振が分かる。その時の音程を見ているだけなのですね。

ただ......6弦解放もEも大きな音になったのはいいにしても、”どん兵衛”音質になってしまいました。
発泡スチロールっぽい感じの響きが付いてくるので参った。

結局取り外しました。

o-portという製品が出ているけど3000円もするのでやめておいた。

やっぱり、マグネチックPUを付けて共振周波数下げるかな。









2017年1月1日日曜日

HJ-311のウルフトーン、トルナボスか塞ぐか

HJ-311の6弦3Fの延びない音の原因はブレーシングが表板の振動を制御しきれず鳴りを妨げていると考えたのですが、どうもそれは間違っていた様です。
まったくアコギは奥が深い。

10円玉を数枚くっつけて重りにして表板の振動を抑制してみます。
両面テープで振動の大きい部分に貼付けます。

結果、6弦のサスティーンはあまり変わらず、その他の弦の響きが悪くなる結果となる。

どうもこの考えは違うようだ。







昨年12月にかかったインフルエンザの後遺症で頭痛+咳が続き大晦日もノンアルコールで早く寝たのですが、その前に重要な情報が。

Web検索していてウルフトーンという言葉が見つかりどうも今回の現象と一致しているようなのです。

ボディーの容積とサウンドホールの開口部からなるヘルムホルツ共振周波数と一致した音が”ぼん”つく現象で、今回のように音量の大きい”ぼん”とした余韻の無い音になるようです。

  体積V 、開口部の断面積S首の長さL の細いが伸びているじょう
  固有角振動数ω0= c√ (S/VL)

なので、共振周波数を下げるにはサウンドホールの開口部面積Sを小さくするか、容積を大きくするか首を長くする必要がある。
このためにクラシックギターではトルナボスという器具をサウンドホールに着ける場合があるらしい。

そこで、厚紙でトルナボスを作りそれからサウンドホールの開口部を一部塞いで現象確認。


こんな具合に厚紙を切って準備完了。














サウンドホールの中に筒状の紙を入れます。

首の長さというのを長くしてやるという事です。














更にこんな感じでサウンドホールを塞いで音の確認です。















左から4番目の音が6弦3フレットのG


ノーマル

トルナボス

9割塞ぐ


半分塞ぐ

1/4塞ぐ



トルナボスは共振周波数が少し下がったのか2Fの音に延びが無くなっているが、3Fはいい感じになった。
9割塞ぐと音は延びるものの、外に音が出てこないのでアコギとしては面白くない。
半分程度塞げると結構良さげだが1/4でもそれなりの音の延びが確保できそう。

という事で、1/3から1/4を目処に塞ぐ事にする........というか、前のBLOGで書いたマグネチックPUを取付けた時に音が延びるのはこの影響だったのか、という事に気がつく。

まだ、ギターにエンドピン加工をする覚悟が出来ないので、ケーブルの取外しが簡単なタイプで、大きめのマグネチックPUを探そうと思う。

セイモアダンカンのSA-6を電池内蔵タイプにして使うのが良いか、SkySonicのT-903が良いかな。T-903は電池内蔵に出来ないのでなあ。

ところが、昨日咳止めを飲んでぼーっとした頭でアメリカのアマゾン見ていて気がついたらポチッとしていたという事がありPUを買うのは当分お預けです。

ということで、ウルフトーンが正解だったようです。