2016年12月25日日曜日

HJ-311にSkySonic T902を付けてみる

T902取付け


HJ-311にSkySonic T902をつけてサウンド調整。
取り付けとは言っても、サウンドホールに挟むだけ。
マイクはサウンドホールに少し顔が出るくらいで、表板から5mmくらいの所がいい感じ。


 さて、そこで気がついた事が!!

PUを取付けると前からの問題点である6弦3FのGの音が延びなかった件が、
なんと、延びるようになる。
それも、写真とは逆にお尻側に向けて着けた方がより良い感じ。

表板の振動を妨げているのが功を奏している感じ。

このギターは鳴りすぎる表板をブレーシングで制御仕切れていない感じなのであるなあ......(と、分かったふり)

早速録音してみると、
一番上の段がノーマル
真ん中がT902取付けた時、前半はネック側に、後半はブリッジ側に(逆向き)着けたもの。
EとGを交互に弾いている。
明らかにGの波形が変わっている事が分かる。
2段目の右側ではほとんど差が無いくらいに延びる。
あぁ、この位置にPUを着けたいくらいだ。

という事で、重めのPUを着けるとぼんつく音を抑えられる事が分かった。
んー、アンダーサドルPUを入れたいと思っていたのだが、マグを着けるしか無いかな。

一番下は、NeoDを着けてみたものでG音だけ。軽めのNeoDでは今一効果が少ないのか?
ギターの音を妨げるPUが反対に良い効果を出すのか、んー。

数日後、これは間違っている事が分かる.....  続きあります





2016年12月24日土曜日

HJ-311ブレーシング接着?

ブレーシング状態の調査

HEADWAY HJ-311の6弦3Fの音が延びないという事で、ブレーシングに問題があるのではないかとの指摘があり調査実施。

 ギターの中をのぞくための鏡と小さなライトは100均から。
検査用のアンテナ式の鏡と隙間ゲージはDIYショップから。



 弦を外して、鏡を中にいれ、少し大きめの懐中電灯も一緒に中に入れて観察。
 このギターはXXブレーシングとか言うやつで、中央で交差するブレースが2つある。
昔、セリカXXという車があったが、憧れたなあ。

怪しげな所を見つけた!
0.15mmのゲージでチェックしたらお尻側の方に隙間あり。
ただ、完全にはがれている訳ではなく途中まで入るくらいの隙間がある程度。


接着

 ボディー内からミニLEDライトで照らして場所を確認。
この辺に隙間がある感じ。

サウンドホールまで15cmなので、これに合うクランプが欲しい。
DIYショップを探したがそんな深いのは見当たらず。





しょうがないので、木切れを載せて間接的にクランプする事にする。
素人なので、何があるか分からないという前提でサウンドホール周りは厚めの紙で覆う(今回はカレンダーを使いました)。











 買ってあったタイトボンド。2年しか持たないがまだほとんど残ってる。
2015年4月製造のものなので、あと3ヶ月くらいしか使えない。


右側の赤いライトはボディ内へ入れたLEDライト。












スポイトを使って接着部分に着ける計画。
本当はそのためにスクレイパーを買って来たのだが、ボディ奥なので入らず、残念!
結局隙間ゲージ活躍。

スポイトでボンドを塗って、隙間ゲージで押し込む。
ただ、このタイトボンドは10分以内に作業する必要があるらしい






DIYショップにあった最大のクランプは奥行き145mm。木切れを渡してぎりぎり。

ちゃんとしたのが欲しいけれど、二度と行わないかもしれない作業のために準備するのも無駄な気がするので、まあ、間に合わせ。










こんな状態で一晩。
クランプ外して夕方までおいて音だし確認。

弾いてみて比較
弾いてみると、あれ?あまり違わない。
でも少し音が延びた感じもする、が、分からない。

じゃあ、録音。

上から2段目がBefore
上から5段目がAfter
音の大きさは少し違っているけど、少し尾を引く部分が現れた感じがする。
でもまあ、やっぱりあまり変わらなかったという事か。

結論

こんな個性のギターなんだなきっと。
まあ、6弦解放弦以外が少しボンついて延びが無い事意外は結構いい感じなのでしばらくこの状態で行こうと思う。

なんとこの続きがあった...次のBLOGで


2016年12月18日日曜日

HEADWAY HJ-311の調査

HJ-311入手

オークションでHEADWAYのHJ-311を中古で入手しました。8年前のギターとは思えない綺麗なギターですが、新品で買うのとあまり変わらない価格だったのです;_; んー。

ほとんど傷もないくらいの綺麗なHJ−311

弾いてみて、あれれ?? 6弦3FのGの音が延びない。んーどうするか。










まずは気を取り直して早速弦高を下げるためにサドル作成。

まあ綺麗に出来たので良しとする。
ただ相変わらず6弦3Fの音は延びのない音。ただ解放弦はとても良く延びる。

調整への旅


しょうがないのでHEADWAYに連絡して確認してもらう事にし、サドルを元に戻し松本へ発送!
調べてもらったけどデッドポイントではないという事で、弦も関係するとの事で弦を出荷時の物にかえてもらいついでに弦高も下げてもらい調整という事で約一ヶ月ぶりに帰って来ました。
弦はElixerのフォスファーブロンズでした。

面白いのは、サドルの削り方です。1、6弦側をあまり落とさずにRの少ない状態で整形されています。これは1、6弦の響きをなくさないための手法なんでしょうか。
ナットも少し下げてくれました。

調査

帰って来たもののやはり6弦3Fの音はやはり延びません。
ギターの表板は振動しているので残念さがこみ上げて来ます。

インフルエンザにかかってもらったタミフルも今朝で飲みきったし、今一体調は良くない物のせっかくの日曜なので調査開始。

ボディに細かくした紅茶の粉を降りかけて、音を出して振動具合を確かめてみます。

新聞紙を敷いてギターを寝かせ、サウンドホールに入らないように蓋をします。

全体に降りかけました。










E音

6弦の解放弦を繰り返し弾いて茶葉の移動具合を見ます。

結果、あまりはっきりとは出ないけど振動している部分の茶葉は振動しない部分に移動しています。

次に6弦3Fを押さえます。














カポとそこらにあった何かの足で6弦だけ押さえます。


G音


6弦3FのG方が明らかに茶葉の無い部分が広がっています。特に6弦のエンドピン周辺はほとんどありません。
やはり、Gの方がボディは振動しています。それも一部分が特に大きく振動している感じです。

なのに、音は延びないのですね。

ちなみに、余った茶葉は紅茶にして飲みました。でもピーチ味だったんだよなぁ。

録音で比較



波形


上がE (6弦解放)
下がG (6弦3F)
Eは音は大きくないが延びはある。
Gはアタック時に大きな音が出てすぐ消えるのが分かる。


アタック時の周波数分布

E音

82Hzなので倍音が大きく出ているのが分かる。そして500-5k位の領域も結構出ている。





G音

98Hzのピークが一番パワーがある事が分かるが、倍音には元気が無い。





結局どうすれば良いのかは分からずです。

ギターの特性という事であきらめられるかどうかですね。ボディが振動しなくて鳴らないのならギターを弾き込んでいく事で改善するかも?
ですがボディが振動していても音が延びないと言う事は...どうなんだろう?です。

良い解決法があったらぜひぜひ教えてください。

かくしてHJ−311の調査はまだまだ続くのであった.....
























2016年8月17日水曜日

2016年、今年もPMA出ます

毎年夏の終わりに行われるPMA(パワーオブミュージックフロム秋田)ですが、今年も参加します。
2016年9月4日  あくら会場 の一組目 11:30 からです

トップバッターにしてもらったのには理由があります。

毎年弟と二人でrubatoとして出ていたのですが、今年は都合により弟が出ないので、20歳もの年の差のあるいとこん所の息子さんにサポートしてもらう事になりました。
オリジナル曲のアコギデュオだったのですが、アコギ+キーボードとなりボーカルは一人なのでハモりは機械仕掛けでいきます。

PMAの入れ替え時間が10分なのですが、彼は初めてのPMAなので、セッティングに時間をかけられる様に最初にやっちゃえ、という事です。

今年はいつも聞きに来てくれている人で”行けない”という人が多いので、お客さんのいない演奏になりそうですが彼も緊張せずにできるかと思っています。

しかし、キーボードが入るとゴージャスになるのでrubatoの曲ではない感じがします。
rubatoゴールドって感じでしょうか(笑)



2016年7月31日日曜日

NICOアースブレンド取り付け

マグネチックPUのNEO-DとコンタクトNICO(品ではないやつ)で10年以上使ってきたのですがコンタクトの一個が不調で、キンキンした音が出る様になってしまったので交換を計画。
新品は高いので中古品を購入することにしました。レアアースブレンドとコンタクト2個です。かなり古そうですがそれでも3万、結構する。

さすがに中古だけのことはあり金属部分は全くツヤなし。
PUも含めてフェルナンデス946で磨いてこんな感じ。
まあまあかな。
現行DEO-D取り外し。
ミニジャック仕様だが、これが結構ハッピーな事になる。
今までのコンタクト高音側
試行錯誤のテープの跡が沢山残っています。
中には遠赤外線テープだっけ??まがい物もあったなあ。
低音側
2016.08.13修正
 この位置で良いと思っていたのですが、取り付けたPUの特性なのか強く弾くと低音が強すぎるので小骨みたいなブレーシングの反対側に移動しました。
写真の何か貼った後が見える場所です。
しかし、このギターは50回は場所を変えて貼り直していると思う。さすがに100回まではいかないな。



こんなものです。
付箋はPUの位置を覚えておくために貼ったもの。
部屋を少し暗くしてボディ内からライトをあてて位置を記録します。
















交換後のPU。
ちょっと木部の質が落ちた感じで黒っぽく汚く見える。



















低音側の位置
しかし、テープの跡が多い。












エンドピン部分




















ミニステレオプラグジョイント部分













マグを付けて完了。このマグはマイクも付いていてSR44というボタン電池2個で動作します。

ミニプラグで接続するので、以前利用していたNEO-Dを付け換えられます。
今回のはステレオ三極仕様で一本は電源接続用です。
NEO-Dでは電源を利用しないので二極ですが信号部分は通るので問題なく利用できます。

肝心の音はというと、結構いい感じです。
コンタクトの位置は試行錯誤して確定しているので調整部分は各PUのバランスです。

実は、MIX−PROに通したレアアースブレンドだけで結構いい感じです。コンタクト無しでも行けそうな感じです。

マイクは6弦の音が結構出るので少し中を向けています。


2016年6月4日土曜日

L.R.Baggs Lyric 取り付け


メインのギターFurch G23CRCT のピックアップが不調で取り付け直したもののどうもコンタクトの1個が変な感じ。
交換しようと新岡先生に価格を聞いたら2個組で1万7千円弱との事で1個では販売していないとのこと。一時保留してLyricをつけてみることに変更。
コンタクトの位置

写真はつけていたコンタクトの場所。
この後6弦側は位置変更して左のブレーシングをまたいだ方にブレーシングと平行に設置。
その後、中古でニコアースブレンドを入手し取り付け。またこの位置に戻している。
ただし小骨みたいなブレーシングに平行に取り付け。2016.08.13












Lyricはブリッジのプレートに取るつけるのが良いと説明書にあるのだが、Furchのプレートの狭いこと。というか、2段になていて良い位置に取り付けられないのですね。

Furchはプレートが狭い



この辺にギリギリつけたものの、拾える音は納得いかない。
















ということでAyersギターに取り付けることに。
エンドピン穴


まず、エンドピン穴を開ける。
12mmの木工用ドリルで仕上げますが、リーマで広げる時に塗装にクラックが入りラッカーを塗って広がるのを防止...と。















ここしかない!!

ところが、やはりプレートがめっちゃ狭くて1弦側にしかつけられない。
それも、少しはみだしている。

でも、出音は結構良いのでこれで行くことにする。

ギター自体の音がイマイチ各弦のばらつきが大きいので、ピックアップの音もそのまま出てきます。

今回はFurch,Ayers合わせて20回くらい貼り直してるなあ。
もう面倒なので、しばらくこのままにしよう。

2016年5月29日日曜日

コンタクトピックアップ ARTEC A1-OSJ


10年くらいになる新岡ギター教室販売のピックアップ(ピンになっていないミニフォンタイプのNICO)が付いているのですが、コンタクトの調子が悪いので、代替え品が効くか調査しました。

まずは、小型の懐中電灯をボディ内部に入れてブレイシング状態を確認し、付箋で印をつけます。
ボディ内から懐中電灯でブレイシングの位置を映し出す
大体の位置がわかりました。
これから、PUの取り付け場所を決めるために確認するのですが、最終的にボディ内部に貼りたいのでブレイシングを避けて位置を決める必要があります。


こんな感じで
ARTEC A1です。安いけどもそこそこの音が出るという情報を確かめるべくでも2個も買ってしまいました。


なんと2個
意図したわけではなく、変な音がすると思ったら蓋が取れた!!
本体は金属製でアルミではなく結構な重量があるものの、蓋はプラスチックに銀色の塗装をしたもの。
中には結構大きな半田クズが付いていて、さすがに値段なりです。
重量があるので、組み込む気力が半減しました。
内部の様子

色々と試した結果この位置がベストとなりました。
ただ、2個つけるので問題も多い。
一個だけなら一番バランスの良い場所で決まり!ですが、2個の場合位相の問題が出てきます。
今回は2つのPUを別々にオーディオインターフェースに接続して録音し再生しながら位相を確認しました。 
音量の大きな場合の方が顕著に現れますが、位相に問題があると二つの音を混ぜるといきなり貧弱な音になります。時間軸を拡大して波形を見ても大体分かります。

位置決め中
更に、マグネチックPUとの位相問題もあります。
やっていると何もコンタクトを2個つけなくても良さそうな気になってきます。

結局A1はなかなかいい感じの音を出すのですが、どうもすっきりとしない音になります。音域が狭いというか倍音が少ないというか、きっと重量が影響しているのではないかと思うのですがどうでしょう。

ということで、4000円以上出して買ったものの使わないことになってしまいました。

さて、どうするかな。