2016年12月18日日曜日

HEADWAY HJ-311の調査

HJ-311入手

オークションでHEADWAYのHJ-311を中古で入手しました。8年前のギターとは思えない綺麗なギターですが、新品で買うのとあまり変わらない価格だったのです;_; んー。

ほとんど傷もないくらいの綺麗なHJ−311

弾いてみて、あれれ?? 6弦3FのGの音が延びない。んーどうするか。










まずは気を取り直して早速弦高を下げるためにサドル作成。

まあ綺麗に出来たので良しとする。
ただ相変わらず6弦3Fの音は延びのない音。ただ解放弦はとても良く延びる。

調整への旅


しょうがないのでHEADWAYに連絡して確認してもらう事にし、サドルを元に戻し松本へ発送!
調べてもらったけどデッドポイントではないという事で、弦も関係するとの事で弦を出荷時の物にかえてもらいついでに弦高も下げてもらい調整という事で約一ヶ月ぶりに帰って来ました。
弦はElixerのフォスファーブロンズでした。

面白いのは、サドルの削り方です。1、6弦側をあまり落とさずにRの少ない状態で整形されています。これは1、6弦の響きをなくさないための手法なんでしょうか。
ナットも少し下げてくれました。

調査

帰って来たもののやはり6弦3Fの音はやはり延びません。
ギターの表板は振動しているので残念さがこみ上げて来ます。

インフルエンザにかかってもらったタミフルも今朝で飲みきったし、今一体調は良くない物のせっかくの日曜なので調査開始。

ボディに細かくした紅茶の粉を降りかけて、音を出して振動具合を確かめてみます。

新聞紙を敷いてギターを寝かせ、サウンドホールに入らないように蓋をします。

全体に降りかけました。










E音

6弦の解放弦を繰り返し弾いて茶葉の移動具合を見ます。

結果、あまりはっきりとは出ないけど振動している部分の茶葉は振動しない部分に移動しています。

次に6弦3Fを押さえます。














カポとそこらにあった何かの足で6弦だけ押さえます。


G音


6弦3FのG方が明らかに茶葉の無い部分が広がっています。特に6弦のエンドピン周辺はほとんどありません。
やはり、Gの方がボディは振動しています。それも一部分が特に大きく振動している感じです。

なのに、音は延びないのですね。

ちなみに、余った茶葉は紅茶にして飲みました。でもピーチ味だったんだよなぁ。

録音で比較



波形


上がE (6弦解放)
下がG (6弦3F)
Eは音は大きくないが延びはある。
Gはアタック時に大きな音が出てすぐ消えるのが分かる。


アタック時の周波数分布

E音

82Hzなので倍音が大きく出ているのが分かる。そして500-5k位の領域も結構出ている。





G音

98Hzのピークが一番パワーがある事が分かるが、倍音には元気が無い。





結局どうすれば良いのかは分からずです。

ギターの特性という事であきらめられるかどうかですね。ボディが振動しなくて鳴らないのならギターを弾き込んでいく事で改善するかも?
ですがボディが振動していても音が延びないと言う事は...どうなんだろう?です。

良い解決法があったらぜひぜひ教えてください。

かくしてHJ−311の調査はまだまだ続くのであった.....
























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