2019年1月14日月曜日

Taylor GSのピックアップ修理


TaylorGSのラインの音がキンキンするのが直ったと思ったら、やっぱり変なので再度調査しました。2018年の酒田のライブに出させてもらった時に異変に気がついたのですが、何だかわからず2回のネックリセット、エンドピンの半田盛りすぎも直して、配線がボディに擦れるからなのかと考えて.....今回ピックアップの不良に気がつきました。

今回もまた10回くらいネックを外したりつけたり。おかげでずいぶんボルトの締め具合が分かってきましたが。

1.シムを元に戻す

自分で作ったシムが音に影響を与えているかもしれないので、まずは元のシムに戻しました。
ラベルを剥がして元のシムを準備、今回はラチェット角の細かい小さなソケットレンチも準備。
   

指板裏のボルトです。手前にピックアップが見えますが、これが今回の主役でした。
六角レンチで外します。これが3/16インチなのです。  

  

2.ピックアップ修理

さて、元に戻して音を出したら、音が出ない???
確認するとPUの線が一本浮いている。あー、なんども付けたり外したりでついに取れたか。
  

ボディ内部で半田付けを行おうと試みたが、どうやっても半田ごてが長すぎて無理だった。(考えが甘いんだなあ!)

  
ピックアップは両面テープで貼り付けられている様なので、無理やり剥がしてボディーの外で半田付けを行います。






 
このPUはどうもハムバッキング用のダミーPUらしく、ボディーから取り外した状態でラインをつなぐと結構なノイズが出ます。
とりあえず接続できました。

実は、この後赤い線が外れてしまいこちらも半田付けやり直し、でも、硬い被覆線の方が長いのでどうしても赤白の細い線に力がかかる。
しょうがないので、最後は細い電線を継ぎ足して配線しました。
  

3.指板側ピックアップ、おまえもかー

指板側PUは大丈夫かと確認したら、この状態。磁石が3個PUから取れています。
最初は特に思わなかったのですがやっと”これって正常ではない”と気がついた次第です。

本来はコイル側に固定されているのでボディ側に磁石は残らないのですが、剥がれた様です。この磁石接着が結構大変で、コイル側を近づけると他の磁石にくっついてくる。接着剤を付けてどうやってつけるかが一苦労。
  
  

  接着剤は、振動に強いという謳い文句に惹かれてSUPER Xを使いました。

  
   

これで、ラインを通した時のキンキンした音は直りました。たぶん?
コイルと磁石が固定されていなかったので振動の影響を受けてキンキンしていた様です。
ラインの音が良いかと言われるとよくわからず、なんかanthemの方が良さそうな気がしますが。

せっかくなのでフレットと指板を磨いて完了です。
あー、これで落ち着いてほしい。
オークションで買ったからなのか??トラブルの多いギターです。
手がかかるほど可愛いと言いますが、最近めっちゃ手をかけているものの可愛いとは雰囲気が違うんですよね。AyersのO-07は可愛い感じだけど、Taylorはなんだろなあ。
  

おしまい

2 件のコメント:

  1. "コイルと磁石が固定されていなかったので振動の影響を受けてキンキンしていた様です。"
    自分も趣味で楽器いじりをしてますが、このようなピックアップ初めて見ました。
    確かに、磁石とコイルとそれらを取り巻くベースがしっかりくっついていないと振動系の雑音が邪魔することがありますね、以前スチールギターですがコイルをパラフィンで煮て、ピックアップベースに磁石をエポキシ接着剤でカチカチに固定したら音がおとなしくなり、ピックアップを指ではじいても雑音が出なくなるまで改良したことがありました。

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    1. このPUはTaylorオリジナルのようですが最初はダミーのPUの意味が分からずに??でした。
      接着剤はエポキシを使ってがちがちに固めてよかったのでしょうかね。マグネチックPUの知識がなくて弾力のありそうなSUPER Xを使ったのですけど。

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