2019年10月27日日曜日

アコギ ”Taylor GS” のシム調整 その4 まだまだでした


Taylorギターのシムを自作して交換したものの、音質はいまいちです。
何が悪いかって弦鳴り感が強くてボディが震えていない感じです。
どうも、シム板の精度に問題がある事がわかってきました。

まずは、サペリの入手からはじめて、切り出し削りなのですが、どうなったでしょうか。

1.薄く切る

以前のサペリのシムは3mm厚の板から作ったのですがTaylorオリジナルのシムとは目の向きが違っていました。
今回サペリの厚板とガイド付きの鋸を仕入れ目の向きを合わせてみました。

これがどの程度音に影響するかは不明です。

薄く切ります。ところが、これがえらく大変な作業で参りました。

切った後の工程は以前と同じです。
まあ、やってみたもののさほど違わない感じです。

さて、この辺で気がついてきました。
自作のシムは平面が出ていない、
また、実際にセットした時に直角も出ていないと言うことです。

どうも、これが大事なようです。
Taylorでは1/100の精度で作っていると言う記事がありました。直角から0.06mm暑さでずらしてあるとか。
木工で1/100単位ってどうよ!  これはかなりの制度で作らないとダメだと思ったわけです。

2.削り方変更


ベルトサンダーを入手しました。国産のは高いので中国産かな?安いのを入手しました。
逆さに固定できるものを選択して上から押さえて削ります。
それと、4mm厚のサペリ板を見つけました。これで切出さなくて済む!!



これもなかなか難しい。
ヤスリの目の違いですぐ削れるのですが、やり直しは効かないのですね。










とりあえず削って、形を整えます。

しかし、電動工具は効率が違います。
手で削っていたのは一体何だったんだろうと思います。











3.仕上げ

実はこれがかなり大事です。ベルトサンダーで削るためのジグがないので手で押さえているのですが、かなりのブレが出ます。
具体的には端が多く削れて真ん中が膨らんだ板になります。

これを平面に仕上げます。

しょうがないのでガラス板とスチールの定規を基準にして平面になるように仕上げます。
セットした時の直角確認用に直角スコヤを準備しました。













定規を当てて隙間を見ます。













隙間のない部分に印をつけてサンドペーパーで削ります。













だんだん光が全体から均一に見えるようになったら最後は定規で表面をならして完了にしました。


定規は木を削るものではないぞー!!と言われそうです。









4.結果


前よりは良い感じです。
ネックの締め付け具合は結構きっちり締めても大丈夫です。
前は緩く締めた方が良いと思っていたのですが、どうもシムの制度が悪いとそんな感じになるようです。

ただ、弦高は下がったもののまだ音が硬いというか以前の音にはならないのです。
ボディが震える柔らかな音にならないのでまだ精度と角度に問題がありそうです。

ベルトサンダー用の治具を作るかどうかだなあ〜

あー、おわんねーぞーこりゃ。









2019年7月25日木曜日

つるおかフォークロックフェスタ(2019)

2019年7月27日 鶴岡駅前 マリカ広場で、つるおか フォークロック フェスタ




今年初めて開催される手作りイベントです。
フライヤーから受ける印象は微妙なものはありますが、初めての企画とのことでまだ手探りということですね、きっと?

ステージ後ろの衝立も自作するとのことで、ペンキ塗りに行かねばなと思っています。

初めてのことで、手探りで進めている感じです。
どこかのイベントで予算があるわけでもなく、興行として行うプロ演奏でもなく、アマチュア作成の(貧乏な)イベントです。
参加者はオリジナルとカバーが半々くらいのようです。フォークロックフェスタというだけの事はあってバンドあり、ソロあり、どうなるか不安もありますが、様子がわからないなら参加してみようと思いエントリーしました。
私はオリジナルで行きますが一人では自信がないので今回カホンをMちゃんにお願いして二人で出ることにしました、さてどうなるでしょうか。

ついたて完成、してました。

ステージ後ろのついたて??が出来ていました。
平日は仕事なのでペンキ塗りの手伝いに行けずにすいません。出来そうだよとの情報を得て顔を出しましたが、もう出来ていました。

これを作成したnana.tさんの本業は料理とのことですが、イラストなどが得意とのことで作成したようですがなかなかのものです。ベニヤ板4枚に渡って書かれています。








2019年1月14日月曜日

Taylor GSのピックアップ修理


TaylorGSのラインの音がキンキンするのが直ったと思ったら、やっぱり変なので再度調査しました。2018年の酒田のライブに出させてもらった時に異変に気がついたのですが、何だかわからず2回のネックリセット、エンドピンの半田盛りすぎも直して、配線がボディに擦れるからなのかと考えて.....今回ピックアップの不良に気がつきました。

今回もまた10回くらいネックを外したりつけたり。おかげでずいぶんボルトの締め具合が分かってきましたが。

1.シムを元に戻す

自分で作ったシムが音に影響を与えているかもしれないので、まずは元のシムに戻しました。
ラベルを剥がして元のシムを準備、今回はラチェット角の細かい小さなソケットレンチも準備。
   

指板裏のボルトです。手前にピックアップが見えますが、これが今回の主役でした。
六角レンチで外します。これが3/16インチなのです。  

  

2.ピックアップ修理

さて、元に戻して音を出したら、音が出ない???
確認するとPUの線が一本浮いている。あー、なんども付けたり外したりでついに取れたか。
  

ボディ内部で半田付けを行おうと試みたが、どうやっても半田ごてが長すぎて無理だった。(考えが甘いんだなあ!)

  
ピックアップは両面テープで貼り付けられている様なので、無理やり剥がしてボディーの外で半田付けを行います。






 
このPUはどうもハムバッキング用のダミーPUらしく、ボディーから取り外した状態でラインをつなぐと結構なノイズが出ます。
とりあえず接続できました。

実は、この後赤い線が外れてしまいこちらも半田付けやり直し、でも、硬い被覆線の方が長いのでどうしても赤白の細い線に力がかかる。
しょうがないので、最後は細い電線を継ぎ足して配線しました。
  

3.指板側ピックアップ、おまえもかー

指板側PUは大丈夫かと確認したら、この状態。磁石が3個PUから取れています。
最初は特に思わなかったのですがやっと”これって正常ではない”と気がついた次第です。

本来はコイル側に固定されているのでボディ側に磁石は残らないのですが、剥がれた様です。この磁石接着が結構大変で、コイル側を近づけると他の磁石にくっついてくる。接着剤を付けてどうやってつけるかが一苦労。
  
  

  接着剤は、振動に強いという謳い文句に惹かれてSUPER Xを使いました。

  
   

これで、ラインを通した時のキンキンした音は直りました。たぶん?
コイルと磁石が固定されていなかったので振動の影響を受けてキンキンしていた様です。
ラインの音が良いかと言われるとよくわからず、なんかanthemの方が良さそうな気がしますが。

せっかくなのでフレットと指板を磨いて完了です。
あー、これで落ち着いてほしい。
オークションで買ったからなのか??トラブルの多いギターです。
手がかかるほど可愛いと言いますが、最近めっちゃ手をかけているものの可愛いとは雰囲気が違うんですよね。AyersのO-07は可愛い感じだけど、Taylorはなんだろなあ。
  

おしまい