Taylorギターのシムを自作して交換したものの、音質はいまいちです。
何が悪いかって弦鳴り感が強くてボディが震えていない感じです。
どうも、シム板の精度に問題がある事がわかってきました。
まずは、サペリの入手からはじめて、切り出し削りなのですが、どうなったでしょうか。
1.薄く切る
以前のサペリのシムは3mm厚の板から作ったのですがTaylorオリジナルのシムとは目の向きが違っていました。今回サペリの厚板とガイド付きの鋸を仕入れ目の向きを合わせてみました。
これがどの程度音に影響するかは不明です。
薄く切ります。ところが、これがえらく大変な作業で参りました。
切った後の工程は以前と同じです。
まあ、やってみたもののさほど違わない感じです。
さて、この辺で気がついてきました。
自作のシムは平面が出ていない、
また、実際にセットした時に直角も出ていないと言うことです。
どうも、これが大事なようです。
Taylorでは1/100の精度で作っていると言う記事がありました。直角から0.06mm暑さでずらしてあるとか。
木工で1/100単位ってどうよ! これはかなりの制度で作らないとダメだと思ったわけです。
2.削り方変更
ベルトサンダーを入手しました。国産のは高いので中国産かな?安いのを入手しました。
逆さに固定できるものを選択して上から押さえて削ります。
それと、4mm厚のサペリ板を見つけました。これで切出さなくて済む!!
これもなかなか難しい。
ヤスリの目の違いですぐ削れるのですが、やり直しは効かないのですね。
とりあえず削って、形を整えます。
しかし、電動工具は効率が違います。
手で削っていたのは一体何だったんだろうと思います。
3.仕上げ
実はこれがかなり大事です。ベルトサンダーで削るためのジグがないので手で押さえているのですが、かなりのブレが出ます。具体的には端が多く削れて真ん中が膨らんだ板になります。
これを平面に仕上げます。
しょうがないのでガラス板とスチールの定規を基準にして平面になるように仕上げます。
セットした時の直角確認用に直角スコヤを準備しました。
定規を当てて隙間を見ます。
隙間のない部分に印をつけてサンドペーパーで削ります。
だんだん光が全体から均一に見えるようになったら最後は定規で表面をならして完了にしました。
定規は木を削るものではないぞー!!と言われそうです。
4.結果
前よりは良い感じです。
ネックの締め付け具合は結構きっちり締めても大丈夫です。
前は緩く締めた方が良いと思っていたのですが、どうもシムの制度が悪いとそんな感じになるようです。
ただ、弦高は下がったもののまだ音が硬いというか以前の音にはならないのです。
ボディが震える柔らかな音にならないのでまだ精度と角度に問題がありそうです。
ベルトサンダー用の治具を作るかどうかだなあ〜
あー、おわんねーぞーこりゃ。
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