0.はじめに
本当は和田よういちの研究としたかったのですが、掘り下げ方がまだまだなのでよくある一考察という事にします。
和田さんには断りもなく勝手に書いたものなのでご意見は私にお願いします。
和田さんは秋田県本荘市の看板屋さん、だが本職はシンガーソングライターらしいのです・・・・
染み入る感じの曲を作る人で私のお気に入りは”お月さん”です。
で、対抗して”月が綺麗だ”と言う曲を作ったのですが全然違う雰囲気の曲になっています(笑)
実は和田さんを参考に音数が少なくサマになる曲を作りたいと思いつつ、結局ここ1年成し遂げられなかったので、ここはまず和田さんの人となりではなく曲となりについて色々と考えてみようと思い立った訳です。
1.キー
まず、和田さんの曲はアコギ一本がよく似合う。これだけではマイナーな曲が多いのではないかと騙されてしまいます。
しかし手元に和田よういち2016という14曲入りのCDがあるのですが聞いてみると驚く事にマイナーキーは一つもないのです。
Dが4曲、E、A、Bが2曲づつ、C、B♭、E♭が1曲づつ、さらにコードの押さえ方で見ていくとB、B♭はカポを使いAにしてプレイしているのでAが5曲、E♭はカポ1でDとするとDが5曲、
つまり大部分はAとDで演奏されています。
このコードの場合一番の低音弦で迫力を出すために使いたいところの6弦はほとんど利用しないという事になります。
これは重すぎない音作りに一役買っているのではないかと思うのです。
2.音域
和田さんの歌は声を張り上げるようなサビはあまり出てこない、どことなく不思議な感じでサビに引きずり込まれていくのです。
歌で出てくる高音域はEも見られるものの、大部分はCかC#であってそれほど高音域を使っていません。これが柔らかな和田さんの世界のキーワードの一つと思えるのですが・・・
3.テンポ、リズム
ゆっくりとした曲を独特のテンポで歌う。ひょっとして数小節ごとに合わせているかと思える良く分からないリズムの曲もあり、1小節毎合わせる私とはリズムの捉え方が違うのだなあと思うのです。
4.歌詞
和田さんは人生を詠うのです。時には身近な話題を取り上げ、時にはおとぎ話のような流れを使うのです。
そしていずれも景色が浮かび更にそこにいるであろう彼の心情が感じられる様な詞を乗せてくるのです。
取り上げる題材は空、土、雲、痛み、公園、昨日、今日、など自然のものや身近なものが多く見らます。
きっと普段の生活の中から紡ぎ出す歌詞なのだろうけど、
ああ、詩人なのだなあと思うのです。
5.歌い方
まずはダミ声に近い感じで歌う事が基本の様です。私の知ってる所では泉谷しげるや加川良、そして時に詞も相まって西岡たかしの様な雰囲気も出すのです。
だが、和田さんは騙してばかりなので注意が必要なのです。
ずっとそんな声で歌うのですが、最後の曲”明日も晴れる”だけは爽やかな声で歌い上げていて、ああ、やられたと思ってしまうのです。
6.ギター、ハープ
ギターは2フィンガーか3フィンガー奏法が基本でストロークはほとんど行わない様です。
私の場合は複数弦を引っ掛けて音量や音数を稼ぐ様に弾くのですがそんなだらしない事はせず、丁寧な弾き方でベース音もきっちり一音一音弾いているのです。
ハープも同じで幾つかの音を混ぜて吹いたりはしているが基本は綺麗に一音を出します。
この辺はこだわりがあるのではないかと思うのです。
7.まとめ
勝手に感じた事、思った事をまとめているのですが、私から見ると1世代上の流れを受け継いで歌っているとてもスタイルの定まった感じ、和田節と言って良いかと思うのですけども・・・
なかなか和田さんの真似はできないので少し長い目で何か取り入れたいと思いつつまとめにしたいなと思う次第です。
駄文おつきあいありがとうございました。
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